今回はアウトバックの「リアブレーキパッド交換方法」を現役の自動車整備士が詳しく解説していきます。
他のも交換費用・時期やおすすめのパッドなども紹介していきますのでぜひ参考になればと思います。
交換方法・手順
まずはブレーキをバラす前にブレーキフルードをスポイトで抜いておきます。
ピストンを縮めるとブレーキフルードが溢れてくるのでMINラインぐらいまで抜いておきます。
次はタイヤを外しブレーキをバラしていくのですが、ブレーキホースの12mmのボルトを外していきます。
※これをしないとキャリパーが外れません
次はキャリパーのガタを無くしているピンを外していきます。
写真のようにピンの隙間にマイナスドライバーを入れて、ひねってやるとすぐ外れます。
続いてキャリパーの上下のボルトを外していきます。
キャップが付いているのでマイナスなどでこじって外してください。
7mmの六角ボルトが刺さっているので7mmのヘキサゴンソケットで外していきます。
ボルトが外れたら、上下左右にゆさぶりながら引っ張ると外れます。
外れた写真がこちらです。
キャリパーが外れたら、新しいパッドを入れるためピストンを縮めます。
アウトバックの場合は回しながら押し込まないと入っていかないのでブレーキキャリパーツールを使って縮めていきます。
写真のようにピストンに溝が切ってあります。
この溝に入るツールを選んで回しながら縮めていきます。
写真のようにツールをセットし、回すと縮んでいく仕組みです。
※この時ピストンが縮んでいることを確認してください。
次はブレーキパッドにグリスを塗っていきます。
写真は古いパッドと新しいパッドです。
写真のようにブレーキパッドと「キャリパー・ピストン・マウント」が当たる所にグリスを塗っていきます。
※上の写真の赤丸はウェアインジケーター
後は逆の手順で戻していくだけです。
戻す時にどこにどのパッドが付いていたのか忘れた人は、アウトバックのリアの場合は、
ウェアインジセーターが付いてる方が奥でウェアインジケーターが下向きになるように装着してください。
キャリパーをつけ、最後にピンをつけるのですが
- 上のピンをはめる
- 下のピンをマウントにかける
- 矢印の方向にマイナスドライバーなどで押し上げはめる
- ピンが引っかかったら叩いてしっかり入れてあげる
の順で取り付けます。
作業完了した写真がこちらです。
最後に装着完了したらピストンが戻っているのでブレーキが固くなるまで何回か踏みます。
これをしないで車を動かすと
ブレーキが効かないので必ず行ってください!
その後にブレーキフルードをMAXラインに調整して終了。
今回使用した工具
- スナップオン(Snap-on)3/8ラウンドヘッドラチェット100ギア
- スナップオン(Snap-on)3/8ラチェット80ギア
- スナップオン(Snap-on)六角ディープソケット12mm
- スナップオン(Snap-on)エクステンション32mm
- KTCヘキサゴンソケット7mm
- KTCマイナスドライバー
- ブレーキキャリパーツールセット
交換費用・価格は?
車屋さんによって違いはでるのですが
1時間の作業工賃
・8,000〜10,000円が平均です。
「アウトバック」
リアブレーキパッド交換標準作業時間は0.9時間
・7,000〜9,000円になりますね
※上記の工賃+ブレーキパッドの料金が全ての交換費用になります。
交換費用を安くする方法
交換費用を安くする方法があります。それは、車検時に変えてもらう事です!
車検の点検整備には「ブレーキを分解して点検する作業」が含まれているので、そのついでに交換してもらえば安くなるって事です。
※格安車検などはブレーキを分解していない所もあるので事前に確認しましょう。
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交換時期は?
交換のタイミングは様々あります。
- ブレーキパッドが無くなり異音がした時
- 点検、車検、タイヤ交換の際に交換を勧められた時
- ブレーキパッドをカスタムしたい時
などがあります。
僕の経験上は、走行距離が「4〜6万キロ」あたりでブレーキパッドが無くなりますのでその辺りが交換時期です。
※ハイブリット車はもう少し減りが遅いです。
おすすめのパッドは?価格は?
下記の記事にておすすめのブレーキパッドメーカーの「口コミ・特徴・適合表・おすすめな方」など色々な情報を掲載してありますのそちらをご覧ください。
今の時代はネットで買うのが1番安いので
交換を車屋さんにお願いする人は、ブレーキパッドをネットで購入して、車屋さんに持ち込んで変えてもらうのが1番おすすめです!
※持ち込みNGな車屋さんもあるので事前に確認しましょう。
記事を最後まで見てくださってありがとうございます。一人でも多くの人の参考になれたら嬉しいです!